かぶの千枚漬けというお漬物について、一度は見聞きしたことがあるでしょう。京都名物のお漬物で、酢かぶらの一種ということができます。この酢かぶらというのは、お酢にかぶを切って漬ける簡単な料理です。作り方そのものはそう難しくはありません。まずかぶの皮をむいて薄切りにし、塩をまぶしてしんなりとさせます。別にお酢に砂糖、そして微量の塩を入れて甘酢を作り、この中に浸しておくだけです。かぶがよく漬かったら汁気を切って、器に盛ります。夕食であと一品ほしいという時も、通販のお酢なら手間なく簡単に作ることができ、箸休め、または付け合せなどには最適です。もちろんその都度作るのではなく、作り置きすることも可能です。この時もまずお酢に砂糖を加えて甘酢を作り、輪切りにしてしんなりさせたかぶをつけて、そのまま冷蔵保存用の袋などに入れて、冷蔵庫に入れておきます。冷蔵庫だと1週間から10日ほどは持ちます。ただしあまり日を置くと味が落ちてしまいますので、少なめに作り、早めに食べるのがいいでしょう。普通のかぶだけでなく、赤かぶでも作ることができます。紅白の酢かぶらを作っておくと、お祝い事の料理の一品に加えることもできます。また普通の酢だけでなく、黒酢に漬けるという方法もあります。黒酢はアミノ酸が豊富で健康的な食品ですし、かぶにも様々な栄養素が含まれていますので、この両方を組み合わせることで、とても栄養価の高い食品になります。また酢かぶらはかぶだけを使うのではなく、他の野菜を組み合わせることもできます。柚子とか鷹の爪、あるいはニンジンなどを一緒に漬けてもいいでしょう。それから酢かぶらだけでなく、かぶを他の野菜や食品と一緒に炒めて黒酢で味付けすることもできます。かぶは料理方法がよくわからないと、つい尻込みしがちですが、まず酢かぶらから入って徐々にレパートリーを増やして行くといいでしょう。またかぶの余った葉っぱは、炒め物やごまあえ、みそ汁の実などに応用できます。